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おばけトンネルとお姉ちゃん

第1章 おばけがいるのよ

 俺は狼狽するあまり、笑ってしまった。
「するでしょ? そういうことばっか考える年なんでしょ」
 姉貴は笑って済ませてくれなかった。それどころか、さっきよりも体の密着度は強まっていた。
「まあ、するけど」
 姉貴に問い詰められると観念してしまうのは弟のサガなのか。
「へえ~。どうやってすんの?」
 姉貴はどうしてしまったのか。やたらと耳元で囁いてくるから、俺は耳の穴がくすぐったい。
「普通だよ……普通」
 答えてから、何が普通なのか自分でもよくわからなくなった。
「普通がわかんない」
 やっぱり突っ込まれた。
「そんなこと聞くなよ。恥ずかしいから……もう、あっちに戻ってよ」
「ええ~。ちょっとやってみてよ」
 姉貴の吐息が素敵だった。寝る前に歯磨きをしていたのだろう。ミント系の香りだった。
「馬鹿なこと言うなよ」
 俺はもう頭の中がこんがらがって、背後にいるのが本当に姉貴なのかと思った。
 これこそおばけじゃないだろうか。
「出来ないの?」
「出来るわけがない。早く自分の部屋に戻ってよ」
 背中を向けながら俺は泣きべそをかいていた。ダンゴムシのように身も縮めた。なぜなら、俺はすでに勃起していた。
 姉貴にはバレたくないから、一刻も早く離れてもらいたかった。
「戻んないよ……」
 姉貴は突然、拗ねたようにいった。それから数秒黙ったあと、俺の背中に顔を埋めるようにして、
「お姉ちゃんがしてあげようか?」
 まさに金縛りである。おばけに遭うと、金縛りになると聞いたことがある。全身が硬直していた。声も出せない。
 ただただ暗い部屋の中で、土壁を眺めていた。
 姉貴が後ろから手を伸ばしてきた。ソレを探すように手をひらひらさせていたが、明らかに突き出ていたからすぐに把握されてしまった。固くなっていることは指摘されなかった。姉貴は黙ったまま、俺のパンツの中にまで手を差し込んできた。冷たい手だった。ぶるっと俺の体が震えたのは、もちろん恐怖からではない。
 姉貴はナニよコレ? といわんばかりに、俺の分身を握りしめてきた。
「うわ」
 金縛りが解けて、俺は素っ頓狂な声を出した。
 自分の手とは全然違った。姉貴の指は小ぶりで細くて、ペニスを包み込む手の力も弱かった。
「ふうぅ」
 俺は深呼吸をした。あまりにも興奮しすぎて、呼吸をすることも忘れていたからだ。姉貴は一言も発さないまま、

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