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おばけトンネルとお姉ちゃん

第1章 おばけがいるのよ

 そして、俺のペニスが膨らんできているのか、姉貴の中が締まってきているのか。先ほどよりも締め付け感が強くなっていた。
「お姉ちゃん……気持ちいい……」
 俺はけっこう限界だった。苦しそうに呻いた俺を見て、姉貴も察したのだろう。
「出していいよ」
 目をつむり、もうキスは終わりとばかりに、顔を背けながら囁いた。
 俺は一気にラストスパートに入った。本当は心の中で「このまま出していいの?」と何度も姉貴に訊ねていたのだが、それを口に出せるほどの余裕がなかった。
 できれば、このまま中でぶっ放したいと思っていたのが本音だ。
 男根の先端が石のように固くなり、睾丸が破裂しそうな感覚に見舞われた。
「うはあ!」
 俺は怒濤の勢いでペニスを叩き込む。野獣と化した弟に激しく揺さぶられる姉貴は「ん、ん、んっ」と声を押し殺すように親指を噛んでいた。
 布団の下の畳がギシギシと軋んできた。姉貴のトレーナーの中にある二つの膨らみが、踊るように揺れていた。
「出るッ!」
 俺は叫んだ。
 初めてのセックス、初めての膣内射精、初めての近親相姦。
 意識が前後不覚に陥り、ここが自分の部屋であることもわからなくなったほどだ。
 俺はその瞬間──美しい姉貴の顔だけを一心に見つめて、渾身の射精をした。
 膣奥にまで己の分身を入れて、まるでスフィンクスのような姿勢となって、姉貴の体の中に弟の精液をひたすらに流し込んだ。
「ンッ、アァ……熱い……」
 姉貴は片手でも締められそうな細長い首をのけ反らせた。
 最後の一滴まで出し終えた俺は力尽きて、そのまま姉貴の体に倒れ込んでいた。トレーナーに顔を埋めながら、やっぱり上も脱がせればよかった、と少し後悔した。


【第一章 おばけがいるのよ】おわり


「おばけトンネルとお姉ちゃん」は、柚木怜の著書『蜜姉』に収録されている一篇です。

『蜜姉』は、悲哀と郷愁に満ちた姉弟の禁忌を描いた短編小説を3篇収録しています。

楽天ブックスやDMMブックス、Kindleなどで、電子書籍で発売中ですので、よかったら読んでくださいませ。

柚木怜
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