
君の体温は義務だった
第4章 接続
でも。
昨日の朝、名前も知らない人と目が合って。
たった一度、微笑み合っただけで。
俺の一日は確かに少し変わった。
なら孤独って、何だ?
人が周りにいないことか?
話す相手がいないことか?
それとも——
「……つながってないこと?」
言葉にして口から出してみる。
妙にしっくりきた。
ただ。
もしそれが正解なら、今度は別の問題が出てくる。
それをどうやってシステムで測る?
会話時間ならログで測れる。
連絡頻度もデータ化できる。
同居しているかどうかも分かる。
ハグの回数だって完璧にトラッキングできる。
でも。
その人と本当に『つながっているか』どうかは?
画面の数字を見つめる。
黒い画面の上で、カーソルが滅亡と再生を繰り返すように点滅している。
まるで、続きを入力されるのを待っているみたいだった。
俺はキーボードに手を置いた。
新しいメモファイルを開く。
タイトル欄に、一文字ずつ打ち込む。
『接続』
そこで手が止まった。
まだ、何も分かっちゃいない。
ただ。
一昨日から、ずっと胸の奥に引っかかっている。
人と話した時間。
人と会った回数。
誰かと肌を重ねた回数。
そういう外的な数値をいくら全部足し算したって。
どうしても零れ落ちてしまう、不可視の感情がある。
俺はその空白のメモ画面を見つめた。
そして、タイトルの下に小さく書き加える。
『誰と、どれくらい繋がっているか』
文字にすると、思考の輪郭がほんの少しだけ見えた気がした。
孤独率。
その反対側にあるもの。
もし、それを数値に落とし込めるとしたら。
「……接続率。」
ぽつりと呟いた。
その言葉が、胸の奥に深く残った。
俺は新しい行を作り、そこに
接続率 = ?
と入力した。
まだ、答えはない。
ただ。
昨日まで見えていなかったものの欠片が、少しだけ見え始めていた。
昨日の朝、名前も知らない人と目が合って。
たった一度、微笑み合っただけで。
俺の一日は確かに少し変わった。
なら孤独って、何だ?
人が周りにいないことか?
話す相手がいないことか?
それとも——
「……つながってないこと?」
言葉にして口から出してみる。
妙にしっくりきた。
ただ。
もしそれが正解なら、今度は別の問題が出てくる。
それをどうやってシステムで測る?
会話時間ならログで測れる。
連絡頻度もデータ化できる。
同居しているかどうかも分かる。
ハグの回数だって完璧にトラッキングできる。
でも。
その人と本当に『つながっているか』どうかは?
画面の数字を見つめる。
黒い画面の上で、カーソルが滅亡と再生を繰り返すように点滅している。
まるで、続きを入力されるのを待っているみたいだった。
俺はキーボードに手を置いた。
新しいメモファイルを開く。
タイトル欄に、一文字ずつ打ち込む。
『接続』
そこで手が止まった。
まだ、何も分かっちゃいない。
ただ。
一昨日から、ずっと胸の奥に引っかかっている。
人と話した時間。
人と会った回数。
誰かと肌を重ねた回数。
そういう外的な数値をいくら全部足し算したって。
どうしても零れ落ちてしまう、不可視の感情がある。
俺はその空白のメモ画面を見つめた。
そして、タイトルの下に小さく書き加える。
『誰と、どれくらい繋がっているか』
文字にすると、思考の輪郭がほんの少しだけ見えた気がした。
孤独率。
その反対側にあるもの。
もし、それを数値に落とし込めるとしたら。
「……接続率。」
ぽつりと呟いた。
その言葉が、胸の奥に深く残った。
俺は新しい行を作り、そこに
接続率 = ?
と入力した。
まだ、答えはない。
ただ。
昨日まで見えていなかったものの欠片が、少しだけ見え始めていた。

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