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中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第20章 飽食の時。栞(1)

掛け布団を乱暴に払いのけると、天を衝くような僕の肉棒を栞の濡れた瞳に映し出させた。彼女のまぶたが、わずかに震える。呼吸が乱れ、肩が小さく上下する。

「ただのペニスだよ。愛を交わすなんて、互いの肉と肉、秘め事の結合に過ぎない。決して恐れるような特別なことじゃないんだ。だから、そんなに心を強張らせなくていい。力を抜いて、その美しい身体のすべてを僕に投げ出してくれればいいんだよ。僕が、すべてを受け止めてあげるから」

「難しくは……考えていないんです……。でも……本当に余裕がなくて……。ただ……なんだかフワフワとした……夢の中にいるような心地でした……。……優しくしてくださって……ありがとうございます……先生……」

うつむき加減に呟く彼女の、その初々しい蕾のような唇を見つめながら、僕は問いを重ねる。彼女の内面では、さっきまでの痛みと、開かれていく感覚が、まだ余韻として残っている。恐れが完全に消えたわけではない。けれど、その恐れの奥で、自分が誰かに優しく満たされたという、熱い感覚が、静かに広がっていく。

「今までは、どんな風に抱かれていたの?」

「……うん……なんというか……もっと雑な感じで……。セックスって……ただ痛くて……こんなものなのかなって……。……あまり……気持ちいいと感じたことは……なかったんです……先生……」

そういうと、彼女は翳りを帯びた睫毛を伏せる。太ももが、無意識に内側に寄る。肩甲骨が、小さく寄せられる。内面では、過去の記憶がかすかに疼き、同時に、今の自分の身体が、違った反応をしていることへの戸惑いが揺れている。

僕はその耳元で、甘く囁くように告げた。

「栞ちゃん、一緒にシャワーを浴びようか」

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