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さくらんぼトラップ

第1章 さくらんぼトラップ

部屋着の薄いTシャツの下は、下着は着けていないようだった。

僕はどきりとして目を反らし、いつものように部屋に上がる。


「ホントにカルビスープ買ってくると思わなかったわ」

「美里が言ったからだろ?」


美里は「ふうん」と無関心な顔をこちらに向けた後、レンジで温めなおした器の蓋を開け、椀に僕の分のスープを分けてくれた。

二人で向かい合い、はふはふ辛いスープを食べる。

梅雨のじめじめした天気には、体が熱くなる辛い料理が美味いのだと気づいた。


食べ終えると美里は頭痛薬を麦茶で喉に流し入れ、ベッドに倒れ込んだ。



「弦」

───僕の名前だ。

「なに?」

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