第7弾『薔薇と百合の奇跡』
第1章 『薔薇の館 Rose』
2
……そんなもっちゃん先生が、ボクを、しかも、フルネームまで覚えてくれていた……
それは、まるで、奇跡に思えた――
「…なんか、嬉しい……」
そんな、名前を覚えてくれていた程度でも、ボクは本当に嬉しかった…
そして、このお店での再会にも――
「え、あ、せ、先生、もしかして、ボクがここに居るの知ってたんですか?」
期待に胸が膨らむ。
だけど…
「あ、いや、ぐ、偶然だよ…
そ、それに、このお店は初めてだし」
そりゃそうだよな…
だいたいが、ボクのこの秘かな性癖は、周りには秘密にしているし、親でさえ知らないはずだし、ましてや友達にだって……
あ、ボクには、友達はいなかった――
それよりボクには、先生の言葉に、少し引っ掛る…
「え、ここは初めて…って?」
「あ、う、うん、ここは…初めてなんだ…」
つまり、それは、同じ性癖…
薔薇族…
そして…
「なんか、じ、純に逢えて…」
先生の指が、スッと、カウンターに置いたボクの指に触れ…
「純に再会できて…嬉しいよ……」
先生の指先が、絡まってきた――
「………」
先生が、逸らずに見つめてくる…
「………」
ボクの胸は高鳴り…
淡い期待に、ときめいてしまう。
絡まる指先に、グッと力がこもり…
「……行く……か?……」
先生は指先を引き、そう囁いた。
「………はい」
ボクは、コクンと頷いた。
「ありがとうございました…」
店を出た途端…
先生は、グイっとボクの肩を寄せ…
店の前の公園を挟んで建ち並ぶ、色彩かに煌めくラブホテル街を見つめ…
「純に、再会できて嬉しいよ…」
そう囁き、手を引いてくれる――
……そんなもっちゃん先生が、ボクを、しかも、フルネームまで覚えてくれていた……
それは、まるで、奇跡に思えた――
「…なんか、嬉しい……」
そんな、名前を覚えてくれていた程度でも、ボクは本当に嬉しかった…
そして、このお店での再会にも――
「え、あ、せ、先生、もしかして、ボクがここに居るの知ってたんですか?」
期待に胸が膨らむ。
だけど…
「あ、いや、ぐ、偶然だよ…
そ、それに、このお店は初めてだし」
そりゃそうだよな…
だいたいが、ボクのこの秘かな性癖は、周りには秘密にしているし、親でさえ知らないはずだし、ましてや友達にだって……
あ、ボクには、友達はいなかった――
それよりボクには、先生の言葉に、少し引っ掛る…
「え、ここは初めて…って?」
「あ、う、うん、ここは…初めてなんだ…」
つまり、それは、同じ性癖…
薔薇族…
そして…
「なんか、じ、純に逢えて…」
先生の指が、スッと、カウンターに置いたボクの指に触れ…
「純に再会できて…嬉しいよ……」
先生の指先が、絡まってきた――
「………」
先生が、逸らずに見つめてくる…
「………」
ボクの胸は高鳴り…
淡い期待に、ときめいてしまう。
絡まる指先に、グッと力がこもり…
「……行く……か?……」
先生は指先を引き、そう囁いた。
「………はい」
ボクは、コクンと頷いた。
「ありがとうございました…」
店を出た途端…
先生は、グイっとボクの肩を寄せ…
店の前の公園を挟んで建ち並ぶ、色彩かに煌めくラブホテル街を見つめ…
「純に、再会できて嬉しいよ…」
そう囁き、手を引いてくれる――
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