アシスタントで来ただけなのに…!
第2章 ルイ先生との共同生活
「さて、仕事の話をしようか」
「はい、早速ですね」
私は少し先生の近くに寄り、メモ帳とペンを取り出した。
「君はメモをとる必要はない」
「え?」
「君はモデルだ。僕の言う通りにするだけで構わない」
「あ、あ、そうですか。分かりました」
そうか、そういえば私はモデルなのか。
社会人として上司の助言等はメモを取るべきだと思っていたが、まさか必要ないと言われるとは。
私はメモ帳とペンをスカートのポケットにしまった。
ふと先生を見ると、メモ帳等をしまった私のスカートを見つめていた。
「…藍色…それに花柄か…」
「スカートの柄ですか?薄暗いのによく藍色だと気づきましたね」
すると、先生はスカートに手を伸ばして捲り上げた。
「っきゃ!?」
「桃色か…淡い色だ。レースにリボンまで…」
「も、もう!先生!やめてください!」
私は咄嗟に先生の手を振り払ってスカートを元に戻した。
先生は特に何も言わず、胸ポケットからメモ帳とペンを取り出してはまた何かを書き込んだ。
「し、下着の色をメモしてるんですか…?」
「まぁそうだな、参考になる」
「どこがですか!」
カチッとペンのノックボタンを押して、先生は顎に手を添えて私を見つめた。
「流石僕のアシスタントだ。参考になることが山ほどある」
「だから、どこにそんなのがあるんですか…」
呆れ気味に呟く私に先生は特に何も言わない。
「…それでルイ先生、仕事の話はなんでしょう?」
本題からかなり外れたので、私から持ち出した。
「…そうだな」
「まずは単刀直入に聞きたい」
「君にはこの世の存在ではない、霊が見えるのか?」
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える