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脳内ショートストーリー

第7章 【一ノ瀬 楓と樫木 愁也〜ワンナイトの恋?〜】






夢…?夢じゃないよな…?
目の前の彼女から目が離せない
向こうも気付いてる?



「今日から担当させて頂きます、一ノ瀬 楓です」



名刺を差し出されてハッとする
慌てて自分も名刺を渡した



「樫木 愁也です」



隣の男性とも名刺交換
野崎…拓真ね
アシスタントみたいだ
メインは一ノ瀬さんで顔合わせだから
連れて来たとか



いやいやいやいや、絶対覚えてるだろ?
名乗った時点で顔と名前、一致してるはずだ
何でそんな初めましての顔が出来るんだ
ていうか、名前、楓…さん
めちゃくちゃ容姿と合ってる
なんて整った顔してんだ



そう、目覚めた瞬間、目に入ってきて
思わず言ってしまったもんな
「綺麗だ…」って



ヤバい、隣の男も説明してくれるけど
全然頭に入んない
ダメだ、仕事だ、自分ばっか乱されるな
たかがワンナイトだろ
彼女、全然何とも思ってないような空気感だ
寧ろ綺麗さっぱり忘れ去られている
なかった事にされているな
きっと、取引先だとわかっていたら
あの夜はなかっただろう



「では、今後とも宜しくお願い致します」


「こちらこそ、宜しくお願いします」



エレベーターまで見送る
細身のパンツスーツ、めちゃくちゃ似合ってる
この前は下ろしてたけど今日は束ねてる
毛先まで綺麗だな
ついつい見てしまって隣の男にバレてなければ
良いけど



見送った後、名刺を見つめてる
そうだ……何となく思い出してきた
「楓」って呼んだ、あの夜
楓ちゃんって言ったら「楓で良いよ」って
彼女がそう言ったんだよ
名刺に書いてる番号は仕事用だよな
プライベートの連絡先、教えてもらうには
どうしたら良い?
落ち着け、下手に動いたら
せっかくのチャンスが台無しになるぞ
仕事でこれからも顔を合わすんだ
慌てるな



でも、でも、でも………



もう一度会えた
どう転ぶかはわからないけど、
これを運命と言わなきゃ一体何なんだ
心の中で思いきりガッツポーズをした







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