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脳内ショートストーリー

第7章 【一ノ瀬 楓と樫木 愁也〜ワンナイトの恋?〜】






途方に暮れる僕……



忘れなきゃいけないか?
出来る事なら時間を巻き戻して
キミともう一度、出逢うところからやり直したい
なんて…女々しい男の願望か
あぁ、クソっ……何で名前覚えてないんだ?
マジで身体の相性が良かった事しか覚えていない
向こうはどうだったんだろうか?
ちゃんと感じてくれてた…よな?
もしかして、イマイチだったからワンナイト的な?
うわ、だったらどうしよう?
どうしようもないよな、もう会えないんだし




「樫木……おい、樫木!」



名前を呼ばれてハッとする
そうだ、今は仕事中
いつまで引きずっててもしょうがない



「◯◯商事って今日から担当者代わるんだろ?」



先輩にそう言われてやっと頭が切り替わる
その初顔合わせが今日だった
もう部屋に案内していると連絡を受けて
名刺を持って向かった
こう見えて結構、大手に勤めてる…方だと思う
同年代にしてはね
それなりの給料も貰えているし不満はない



強いて言えば彼女が欲しい
誰もが羨むような、大恋愛……みたいな
誰かに言うと鼻で笑われるんだろうけど
スペックで認められるより
心と心で惹かれ合う、抗えないような



それがこの前の彼女だった気がしたんだけど
こちらの大失態で幕を閉じた
曖昧な記憶の中でも彼女を越える人は居なかった
心の奥底から湧き上がる想いを初めて経験したんだ
あんな熱い夜……もう二度とないんじゃないか?



まさかこの歳でワンナイトを過ごすなんてな
経験値なさ過ぎて相手、引いたりしたのかな
あぁ…クソ、全然気持ち切り替わらねぇ
消しても消しても浮かんでくる
自分の愚かさと、忘れられない想いと……




フーと深呼吸してドアをノックした
とりあえず今は仕事だ
◯◯商事は仕事柄よくお世話になっている会社で
前任者が退職するとかで引き継ぎが
今日やって来ている



「失礼します、お待たせしました」



来ていたのは1人ではなく、2人だった
女性の方と、若い男性……



えっ……!?









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