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シャイニーストッキング

第18章 ほつれるストッキング2          蒼井美冴と松下律子

 79 融ける夜(32)

「あ…ゆ、指を…い、弄ってぇ…欲しいのぉ……」
 とうとうりつこは、震え、喘ぎながら、そう言った、いや、それは、心からの慟哭の喘ぎの叫びといえるのだとわたしは思った…
 なぜならば、りつこは、その前に悶え、喘ぎながら『ゆうくん…』と、小さく名前を漏らしたからである。

『ゆうくん…』
 それは、もちろん、オトコの名前にちがいない…
 そしてそれは、りつこ自身の過去のオトコの存在であり、今、現在のりつこというオンナのサガを造り、確立した存在に違いなくーー

 いや、もしかしたら、この名前を呟いた後のりつこの反応から垣間見ると…
 りつこ自身の過去のトラウマ、ううん、コンプレックスの素因としての存在なのかもしれない。

「あ、やぁぁ、んん、み、みさえさぁん…」
 そしてりつこは…
 その名前を無意識に漏らしてから、心の壁をも自ら壊してしまったみたいであった。

「あ、ね、ねぇ、あぁ、い、弄ってぇ…
 い、挿入れてぇぇ……」
 りつこはさっきまでとは一転し、そう喘ぎ、震え、身悶えし、腰を自ら動かし、そしてついには、わたしの触れている手を掴み…
 
「あぁ、み、みさえさぁん、お願いぃ…」
 自ら主導でわたしの指先を掴み、挿入れてきたのである。

「あ、り、りつこぉ…」
 わたしはそんなりつこの淫らな姿に一瞬、呆気に取られてしまうのだが…
 そのわたしを見つめてくる快感を求める淫らで、淫靡なりつこの目を見た瞬間に、彼女の、今までの、常務秘書とした凛とした美しい姿、いや、そうやって恐らくは自らを律し、繕ってきた心と姿の崩壊を目の当たりにしたーー
 と、そう思った。

 りつこが壊れ、いや、壊した…
 ううん、これが本当の彼女の、オンナとしての本性の姿なんだーー

 そしてこの姿は、ヤツ、大原浩一という存在にさえ、いや、わたしにしか見せていない、本当の松下律子というオンナの姿なんだ…と。

「り、りつこぉ…」
 わたしはそう囁き、唇を寄せ、触れ、吸い、舌を絡めながら…

「はぁっんっ、くぅぅんん……」
 人差し指をゆっくりと挿入れていき…

「んはぁっくぅ…み、みさえさぁん……」
 中をグリグリと擦り、親指の腹でクリトリスを弄っていく。

「っんっくぅぅぅ…………」
 りつこは全身を激しく震わせ、のけ反り、強ばらせ…

 絶頂していくーーー


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