テキストサイズ

王子様たちのおはなし

第2章 ワガママ




何考えてんの、なんて聞いてこないからホッとするんだ。
だって、何がこんなに不安なのか自分でもはっきり分からないから。



俺は、神宮寺の事を...



G「..........。」



J「玄樹、」



呼ばれてハッと我に返る。
いけない、ちょっと今日は気分が落ち込みやすいみたい...



J「来年さ、またアメリカ行こうよ。」



G「なに、急に。」



突拍子もない話に、思わずぷっと笑ってしまった。



J「いっそ毎年の恒例行事にするか!!
ホテルも毎回同じとこにしてさ。
数年後にはお互い英語ペラペラになってんじゃね??」



G「毎年??」



J「毎年だよ。じーちゃんになってもだからな。」



G「...2人だけで??」



J「嫌なのかよ。」




嫌なわけないじゃん。



またぎゅっと抱きついて、神宮寺のニオイを思いきり吸い込む。
大好きな、安心するニオイ。



やっぱり、お見通しだね。



この先も一緒にいる事を約束するような言葉に、一応俺は満足だよ。



とりあえずは、ね。






もし、もっと甘い言葉をねだれば。



神宮寺は応えてくれるのかな...




G「神宮寺、すき...」




俺から離れないで。



この感情はただの幼稚な独占欲なのか。
それとも...




J「...うん、俺も玄樹すきだよ。」




子供の頃はなんの躊躇いもなく言えたのに、今では少し恥ずかしいんだ。
体がぽわって熱くなる。




J「おい、マジで寝るの??」




アクビをした俺を覗き込む神宮寺は、少しだけ不満そう。



G「眠いもん。」



そう言って目を閉じた。
このまま、くっ付いて眠ってやる。



まだしばらくは離れてやんない。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ