
儚い笑顔
第1章 日課。
そして、ふと腕時計に目をやると
「あ、ちょ!時間やばいよ!早く行かなきゃ!」
そう、時間がやばい。
あともう少しでチャイムなる。
「あ、でも…今日、終業式か…」
「は、ちょ。めぐみさん?行かないとかぬかさいなわよねぇ…?」
目が笑ってないですよ?あやねさん。
モテ女なのに…全く…。
「…行くわよ、ちゃんと。ほら、行った行った。」
「ったくもー、油断も隙も無いんだから。」
へいへい、悪うござんした。
なんて心の中で適当に謝罪。
そんなこんなでやっと着いた学校。
…朝から忙しい。
というより、めんどくさかった。うん。
「…通知表見たくない」
なんて隣で涙目なあやねさんは放っておこう。
