
もしも、君を愛せたならば
第13章 亜矢とシンのはじまり
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亜矢の目線で続きます。
亜矢とシンが
高校生の時のエピソードです。
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私とシンが出会ったのは
お互い高校生の時だった。
〝おい三浦!
三浦亜矢!!!
お前、その髪の色はなんだ!?
後で生活指導室に来い!!
いいな?!!!〟
うー・・・
怠い。
また呼び出しだ。
高校生になって、
やっと自由になれたと思ったのに
ここのガッコーときたら
やたらと校則が厳しい。
校門前に立つ
いかにもな体格の
体育教師兼、
生活指導の水野に怒鳴られた。
なんでアタシだけ?
チョームカつく。
〝は~い〟
私は水野に目も合わさず、
テキトーに返事した。
すると、また後ろで
誰かが水野に捕まった。
〝矢島っっ!!!
オマエもか!!その金髪!!
いーか?
そのまま生徒指導室に来い!!!〟
・・・。
上には上がいる。
完全に、
教師をナメた金髪。
1コ上の矢島慎也だ。
