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もしも、君を愛せたならば

第2章 ランチ

目当てのお店に到着し、
5分と待たず席に着けた。

オーダーのあと、
互いにケータイのメールや
SNSのサイトに目を通す。

陽子先輩が口を開いた。


「どう~最近?子供達は元気?」


「あ、元気ですよ~、そりゃもう!!
 手はかかるし、
 もーついてけないですよ~」


「男の子二人だもんね~
 スゴイよね、若いのに!

 私もあと一人くらい欲しいけど、
 やっと楽になってきたのに、
 また赤ちゃん一からはキツイなぁ~」


「あ、わかります~それ!!
 うちは年子だから
 構う余地なしでしたけど、
 また一から~って思うと、
 勇気要りますよね」


「そうそう~勇気いるよね~
 手ぇ離れてくると。

 でも、
 そうこうしているうちに歳とるし、
 もうこのままでもいっかな~」


すると隣のサラリーマンが、
上から下まで見る様に
こっちを見たのがわかった。


きっと私たちは
子持ちのママには見えてないのだ。


こういう視線はよくあった。



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