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もしも、君を愛せたならば

第10章 ガラム

私は、シーツに包まったまんま
横になっていた。

和也は、
ボクサーショーツを履くと
ジーンズのポケットから
タバコとライターを取り出した。



まるで自分の家ように
キッチンに向かう後姿に向かって
私は言った。


〝・・・。
 隣で吸えばいいじゃん?〟


和也は振り返ると
ベッドの方へ戻って来て、
ドサっと腰掛けた。


〝なに~?
 側にいて~お願いっ!!
 てこと?〟

〝・・・だったら
 いけない・・・?〟


ふざけたつもりが、
不意打ちな私の返事に


〝・・・ダメじゃねーよ。
 ったくもー・・・

 ・・・可愛い、夏帆・・・〟


そう言いながら、
私の隣に倒れ込んだ。




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