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もしも、君を愛せたならば

第2章 ランチ

「夏帆ちゃん、ランチ行かない?」

12時10分。
5つ年上の 陽子先輩 に誘われる。

「あ、行きまーす!
 このメールだけ、
 送っちゃっていいですか??」

「いーよー!
 下で待ってるね~」


そう言って、
陽子先輩はお財布とケータイ手に
エレベーターに乗り込んだ。

取引先の営業マンにメールを送り、
私もその後を追った。


閉まりかけるエレベーターに
小走りで向かうと、
中から誰かが開けてくれた。
隣の部署のパートさん。



「夏帆ちゃん、
 今日もきれいねぇ~!

 子供が居るようには
 到底見えないわよっ!!」



「あー、ありがとございます♪
 まだまだ独身でも、
 イケますかねッ?」


そんな会話をしながら
ペコリと頭を下げて
私は陽子先輩に駆け寄る。

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