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もしも、君を愛せたならば

第1章 変わらない朝

「おはよーございまーす」

先輩、同僚に挨拶しながら席に着き
デスクのパソコンを起動する。

その隙に、ケータイの画面を
さりげにチェックする。

着信なし、メールなし。

背中までの長い髪を
素早くシュシュで結んで、
今度は業務メールをチェックする。

暫くすると、朝礼の声がかかる。


もう、何年この朝を繰り返しただろう。

歳を重ねているのも忘れるくらいに、変わらない毎日。



変わってゆくのは、
ケータイの待ち受け画面に並ぶ
二人の男の子の姿だけだ。


そう、私の子供。

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