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もしも、君を愛せたならば

第39章 旅行

眠い目のリョウ君は
暫く私に目を合わせて言った。


「夏帆ちゃんさー、
そんな可愛いかったっけ」


「へ?」



一瞬、固まった。



「ブ・・・ッ!!!
ははーーッ!!!

そのボケ顔ウケるわー!!」


そう言って、リョウ君は吹き出した。
大勢の前ではクール?なのに
時々こんな風にからかってくる。

でも、こんなからかわれ方は初めてで
一瞬返しに困った。

「も、もー!!
腹立つなぁ〜何それ!!」

そう言い返してたら、
ふとテーブルの上の時計を見て気付いた。


終電の時間を過ぎていた。




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