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もしも、君を愛せたならば

第8章 リアル

〝いいの?
 俺、上り込んで!
 
 イキナリ彼氏来て、
 刺されない?〟



〝!!
 何それ!それなら大丈夫~。
 
 今、彼氏いないから!!〟


和也は上手く探ってきた。
私に彼氏がいないと聞いて
表情を隠すように下を向いた。


〝あーでも
 彼氏でもない男を
 部屋にあげるのは駄目だな~〟


〝え?
 何それ~!!
 上り込んで、それ言う~?〟



私と和也は、程よい距離で
そんな会話を続けた。

私は、ソワソワして
和也に言った。



〝和也さんなら
 

 ・・・別にいっかなーって〟




和也は一瞬目を丸くして

そして誤魔化すように
長い脚を組みなおした。

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