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もしも、君を愛せたならば

第38章 欲しい

そっと唇を離すと
亜矢はトロンとした目になってて
俺はそんな表情にまたドキっとして
思わず目を逸らした。



「シン、ありがと。

 アタシ、今まで生きてきて
 今が一番幸せだよ」



「そう?
 そりゃ良かったなー」



俺がからかうように返すと
亜矢はふくれて言う。


「もう、本気で言ってんのに!」





「・・・あんまりそーいう事言うと
 俺、欲しくなるんだけど?」



「え・・・!??


 も、もうッ!!変態!!
 だ、ダメ!!!」




俺が意地悪に見つめると
亜矢は真っ赤になって
ごまかす様に脚をブラブラさせた。











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