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もしも、君を愛せたならば

第35章 クリスマスイブ

ラブホテルじゃなくて、
ちゃんとしたホテルに
私はウキウキして跳ねる様に歩いた。

部屋に向かうシンは、
時々振り返ると、
子供を見るみたいな目で
私を見て笑っていた。



真っ白な思いドアを開けると
夜景が見える大きな窓と
大きいベッドやソファがあって
思わず興奮した。



「シン、す、すごいよーッ!!
 見てーッ!!!見て見て!!
 海が見えるーーーッ!!

 こっちこっちーッ!!!」


私は、部屋の事に夢中になって
嬉しくてあちこち見て回った。


そんな私を、
シンはソファに掛けながら
笑いながら見ていた。



「見てーッ!!シン!!
 このベッド
 ふっかふかーーーッ!!」


私がそう言って
ベッドに飛び込むと、
シンも横になってきた。



「嬉しい?」




優しい顔でそう聞かれて
ちょっと照れて頷いた。


「良かった。
 お前のそーゆートコ見てると
 俺まで嬉しい」



シンにそう言われて、
だんだんと胸がキュっとなって
思わず顔がにやけた。

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