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もしも、君を愛せたならば

第35章 クリスマスイブ

「ねーシン、
 卒業するまで・・・

 ずっと・・・バイトするの?」


「へ?何言ってんのお前。
 んなの当たり前だろ。
 
 もっと金貯めなきゃ、
 結婚できねーし」


「・・・プッ!!!

 だねー!!
 アタシもバイト探そ!!」


「なんで笑うんだよ、
 俺マジで言ってんだけど?
 
 んで、
 もーお前はバイト禁止」


シンは着替え終わってそう言うと
ベッドに腰掛けてた私の隣に来て
ギュっとしてきた。


「な、なんで?
 アタシもお金貯めたいのに・・・」


「もーダメ。
 お前すーぐ浮気すっから。
 
 んなヒマあったら、
 料理の腕でも磨いて」


そう言われて、
顔から火が出るくらい照れくさくて
ホントにシンは、
私と結婚する気なんだって、
思えば思うほどに照れくさかった。


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