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もしも、君を愛せたならば

第35章 クリスマスイブ

「きゃーやだー亜矢ちゃん、
 今日メッチャ可愛いね~!!

 どこどこ?どっか行くの!?」



「や、わかんないけど
 何となくイブだし?
 みたいな!!」



「もー、ホントやーねぇあの子、
 いっつも亜矢チャン、
 ほったらかしで。

 まだ学生なのに、
 今日くらい休めばいいのにねぇ~」



「ねーッ!!
 卒業したら嫌でも仕事なのに
 今位遊んどきゃいいのに!!

 バッカな弟~!!
 必死に金貯めてさ~!

 ま、ちなみにアタシは~
 1銭も貯めてなかったけど!?」


「もー、ミユキ!
 あんたはスネかじり過ぎ!!」




結局、
私を交えて夕方まで話して、
シンが帰ってきた。



「亜矢ー?」



「帰ったらただいまでしょ、
 アンタはー!!」


「んだよ姉貴、早く出掛けろよ、
 うぜーなぁもーッ!!

 亜矢、上来い!!!」



私は、
首ねっこを掴まれた猫みたいに
シンに後ろに引っ張られて
リビングを後にした。

こんなことはよくあって、
一人で騒いでるシンを、
お姉ちゃんがからかうのが
スゴイ面白くて好きだった。

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