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もしも、君を愛せたならば

第7章 出会い

結局私はバイト先の店がある
M駅まで乗せてもらった。

〝じゃーね~夏帆!
 バイト、頑張ってねん!〟

〝ありがとー!!〟

運転してた和也に
お礼を言いたかったけど
ずっと前を向いたまんまだった。

〝和也さん、
 ありがとー!!〟

そう言って、車を降りて
ドアを閉めた。

すると、
運転席の窓が全開になって
和也が言った。

〝女の夜道は危険だぞー。
 気を付けてな!〟

〝・・・!
 何それ!ウケる~!!〟

〝え?なんでだよっ!!〟

私は
顔に似合わず出てきた
和也のセリフに
思わずふき出した。

〝もう、和也!!
 ここは普通にバイバイ!でしょ~!!
 オヤジくさぁ~!!〟

〝うっせーなぁ、おめーら!
 降りろ!!!〟

亜矢と彼氏が一緒になって
車の中でゲラゲラ笑う。


すると
ロータリーにバスがやってきて
それに気づいた和也は

〝やべ、じゃー行くね~。
 バイト、頑張れよ!
 夏帆ちゃん♪〟

それだけ言って手を振り
片手でハンドルを握りながら
勢いよくアクセルを踏んだ。


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