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もしも、君を愛せたならば

第32章 とにかく

ピピピピッ・・・



「38.9℃もある・・・

 どーしよう・・・
 もう病院も閉まってるよね」


「バッカ、こんなので
 病院なんか行かねーよッ・・

 あー寒ッ!!!」




和也はそう言って
布団を深く被った。


「と・・・とにかく
 えっと、お粥!?

 作るね!!」


私はそう言うと、
慌てて鍋に水を張って火にかける。


暫くすると、
ベッドから和也がヒラヒラと
手招きするのが見えた。


「どしたの?・・・しんどい?」


「違う。
 
 ・・・お粥、卵入れて」


私は、思わず笑って頷いた。


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