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もしも、君を愛せたならば

第30章 嘘

「でー?
 今日はその彼女と
 会えなかったってワケなんだぁ?」

「あーまぁな。
 まーいつでも会えるし?
 別にいんだけど」


俺はレイナと話続けて
なぜか亜矢の話になった。

頭の回転が良さそうな話し方で
俺の事を探るような事ばかり
聞いてきた。


「えーいつでも会えるんだ?
 なーんか悔しいぃ~」


レイナはそう言うと
俺に少し寄りかかってくる。



「悔しいって?なんでー?」


無視すりゃいいのに
俺はちょっと酔ってて
ワザと揺さぶる様な事を聞く。


「だってー、
 矢島クンの事、
 前からイイなぁ~って
 思ってたから・・・」


レイナの口からは
予想どおりの言葉が出る。

俺は、レイナの反応が見たくて
ゲームみたいに会話を進める。

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