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もしも、君を愛せたならば

第30章 嘘

「シン~俺がお前の歳ん時は
 毎晩違う女とヤってたぞー!?」

「うっそ店長マジ?渋いね!!
 一年で365人!??」

「いや365人もいらねーよ!!
 俺はキョーミねぇし!!」


そんな話をしながらも
俺はふと過去を振り返った。


中学はさておき、
高2ん時に亜矢と付き合いだして
確かに他の女とはヤってない。


「まーアレだぞ、シン!!
 〝浮気は男の勲章〟だぞ~?
 ま、お前はマジメだかんな~!」

「そーそー、
 コイツ頭固ーんだよ!!
 昔っから!!
 ジジーみてぇ!!」

「お前に言われたくねぇよ!!」



店長はカッコつけて
俺にそんなセリフを吐いた。


なんだよ、それ。

マジメのどこが悪いってーの?

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