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もしも、君を愛せたならば

第26章 亜矢のツレ

暫く走ると、亜矢が叫んだ。

〝あ゛ーっ!!
 夏帆ケータイ忘れてる~!!
 どーしよ!
 もうバイト始まってるよねー〟

〝いや、
 お前明日も会うんだろ?
 預かっといてやれよ〟

シンが言った。

俺はその時、何を思ったのか
とっさに言う。




〝俺が届けるわ〟




〝えええ~?
 ダメー和也は!!
 どーせ変なこと企んでるもん!
 ねーシン!!?〟

〝あーほんと。ダメダメ〟

すかさず、亜矢とシンが止めた。


〝んでだよ!
 企んでねーよ!!
 いーだろ届けるくらい!〟


俺は思わずムキになる。


〝ホントに届けるだけー?〟

〝うっせーな!ホントだって!!〟

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