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もしも、君を愛せたならば

第25章 ナツの秘密

シンは止めたけど
俺は本当かどうか確かめたくて
次の日の放課後、ナツを捕まえた。


〝帰んの?〟



〝そーだけど?
 和也クン・・・どしたの?〟



〝・・・和也でいーよ〟


歩き出そうとするナツの後を
ゆっくり歩いた。

〝もー!
 後ろ歩かないでよー!〟
 何か緊張するッ!!〟


ナツはそう言って、
笑って立ち止まった。

やっぱ可愛い。



俺はそのまま、
ストレートに聞いた。




〝・・・なぁ、
 
 お前ってさー
 援交やってんの?〟


ナツは一瞬固まったけど
目を逸らして平然を装った。

そんで、笑って聞き返した。



〝なんでそんな事聞くのー?〟



〝いや・・・たまたま・・・
 見かけたから〟



俺はカマをかけた。


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