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もしも、君を愛せたならば

第25章 ナツの秘密

ナツは歩きながら
話し出した。



〝・・・やだなー・・・
 援交じゃないよ〟




〝・・・じゃー何だよ〟

〝・・・〟

〝・・・いや、
 言いたくねーなら
 無理には聞かねーけど?〟


俺は、
悪いことをしたようで
とっさにそう言った。


すると、ナツは言った。


〝じゃぁ・・・
 なんで聞いたの?〟


そう言われて、
返す言葉が無くなった。





〝・・・俺が・・・
 
 ナツを好きだから?〟




俺がそう言うと、
ナツは笑った。


〝ははっ!
 タイプじゃないでしょー?〟



〝は?タイプ?
 
 ・・・んなの
 ナツには・・・
 

 カンケーねーだろ?〟



ナツは、
黙ったまんましばらく歩いて

ようやく口を開いた。


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