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もしも、君を愛せたならば

第25章 ナツの秘密

俺はシンの家に上り込むと
ボソッと聞いた。


〝・・・卵焼き、ねーの?〟

〝ねーよ、こんな時間に!!〟




部屋に入るなり、
また言った。


〝なぁ和也、
 ナツはやめとけよ〟



〝だから、何でだよ!〟

〝何でもだよ〟



〝なんだよ・・・
 意味わかんねぇ。
 
 お前何か知ってんの?〟


シンは何か言いたそうな
言いたくなさそうな、
そんな表情のまま
タバコに火をつける。



〝アイツ、
 援交やってんだよ〟



シンは仕方なさそうに言った。

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