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もしも、君を愛せたならば

第6章 セックス

ガチャ・・・・・

静かに玄関のロックが開く音で
パチリと目が覚めた。
夫が帰ってきた。

23時40分

予想通りの時間だ。
飲みに行くと言っても
決まってこの時間帯に帰る。

数年前なら、
どんな理由で
どんな時間に帰ってこようが
おかえり、が言いたくて
待っていた。

でも、
それもすっかりなくなった。
仕事の疲れと育児の疲れで
出来るなら寝ていたい。

そう思うようになった。

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