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もしも、君を愛せたならば

第24章 ナツ

俺はその週の木曜、
放課後になるとシンの家に行った。

玄関をあけると案の定
亜矢とシンの靴がある。


俺は勢いよく、
突き当りのシンの部屋に入った。


〝・・・ンーーーーー!!!!
 和也ぁぁぁ???!!!〟


亜矢と目が合う。


まぁ予想はしてたけど?
亜矢とシンはベッドに横なって
キスしてるトコだった。


〝あ゛ーーーーー??!!
 んだよもーーーッ!!
 
 なんだよ和也!!!
 イキナリ来てんじゃねーよッ!〟

〝ホンっトだよ!
 ありえないッ!!
 バカ!!サイテー!!!〟

〝なんだよ、お前ら!!
 俺を仲間外れにすんなよ!〟

〝いや、意味わっかんねーよ!〟


俺は態度デカく
座り込んだ。

亜矢が邪魔だと思ったけど
俺はシンに聞いた。


〝なぁ、シン。
 ナツって女の事だけど〟

〝ああ、ナツ?
 ナツが何だよ〟

〝いや・・・
 ・・・
 だからーッ!!!〟



〝あー・・・
 ははーん・・・
 
 お前、
 ナツに惚れたねー?〟


〝えーーー!?!?
 和也がーー!??
 ありえない~ッ〟


シンと亜矢は、
やはりと言わんばかりに
食いついてきた。

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