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もしも、君を愛せたならば

第23章 アイツら

その日の昼休み、
俺は隣のクラスに行って
シンを捕まえた。

〝なぁ~だからさぁ!!
 お前どー思う?
 俺のがヒガイシャだろ?〟

〝知らねーよ、ンな事!!
 どー考えても
 お前が悪いだろ!!〟

〝えーなんでー?
 お前女の味方ー?〟

俺は、ムカついて
シンの卵焼きを串刺しにして
一気に口に入れた。

〝まーアレだよ。
 好きでもない女とは
 ヤルなってことよ〟

〝えー?
 誘われても?〟

〝常識だろそれ!!〟


シンにまでそう言われて
俺はどうでも良くなった。

こいつ、こんなヤツだっけ?



〝あーもーダメだわ、
 お前とじゃマジ話になんねー!
 
 つーか、おい!
 もー卵ねーの?〟

〝ねーよ、
 お前全部食ったじゃん!
 もー早く帰れよー!!

 お前ウザイよ~〟


すると、
少し離れた所にいる女子が
俺とシンを見てクスクス笑った。

あんまり見ない顔だった。


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