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もしも、君を愛せたならば

第23章 アイツら

〝もー、ナツ~!!
 なんとかしてコイツ!!
 マジうぜーよ!!〟


〝え?何?
 誰????〟


小声で俺はシンに言う。

するとその女は
弁当を俺に差し出してきた。




〝食べていいよ、卵!!〟



は?

俺は一瞬固まった。



〝もーナツ、こんなヤツに
 やんなくていーって!!
 あ、コイツ隣の和也くん。
 近寄んない方がいーけど?〟


〝・・・・んだよソレ!!
 そーゆー言い方良くねぇなー!!〟


俺は、
ついムキになって否定する。

すると、そのナツって女は
思わず笑って言った。


〝あはは!
 知ってるよ!
 有名人だもん!
 
 あー、でも、アタシは
 和也くんの言いたいこと、
 わかるよ~!〟



俺は、
ナツの笑顔を見て
その可愛さに絶句した。



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