
もしも、君を愛せたならば
第22章 タクミ
〝あの子は?
うまくいってないのー?〟
私は、軽く笑って流した。
〝やー、うまくいってないって
ワケじゃないけど、
なんか最近なー・・・
やっぱ、夏帆かなーって〟
〝なんだ、
別れたんじゃないんだ〟
タクミはずるい。
しばらくやりとりして、
私は冷めた。
やっと自分で分かった。
私は、ただタクミに
こう言わせたかったのだ。
別れてから
結局今の彼女を選んだタクミが
自分の中で許せなかった。
だから、もう一回
タクミに好きだと言われたかった。
少し前まで、
本気でタクミと元に戻りたい、
そう思ってはいたけれど、
いつまでも続く、
キープされたこの状況が
一気にタクミへの気持ちを
馬鹿馬鹿しく思わせた。
うまくいってないのー?〟
私は、軽く笑って流した。
〝やー、うまくいってないって
ワケじゃないけど、
なんか最近なー・・・
やっぱ、夏帆かなーって〟
〝なんだ、
別れたんじゃないんだ〟
タクミはずるい。
しばらくやりとりして、
私は冷めた。
やっと自分で分かった。
私は、ただタクミに
こう言わせたかったのだ。
別れてから
結局今の彼女を選んだタクミが
自分の中で許せなかった。
だから、もう一回
タクミに好きだと言われたかった。
少し前まで、
本気でタクミと元に戻りたい、
そう思ってはいたけれど、
いつまでも続く、
キープされたこの状況が
一気にタクミへの気持ちを
馬鹿馬鹿しく思わせた。
