テキストサイズ

もしも、君を愛せたならば

第22章 タクミ

結局、土曜日の朝
ケータイが鳴った。

!!
タクミだ。


でも、電話を切られた時の
ショックが込み上げてきて
話す気にはなれなかった。

また、
好きに文句を並べてしまいそうで。




ケータイは鳴り続ける。
それでも無視した。

いったん切れて、
またタクミからの着信。




胸が苦しくて
声が聴きたいけど
私は結局電話に出なかった。



夕方、私から電話をかけた。



するとやっぱり
電源は入ってなくて
私は脱力する。


タクミを好きな気持ちが
だんだんと苛立ちに変わる。


私は疲れた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ