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もしも、君を愛せたならば

第21章 同窓会

タクミは、タバコの火を消した。

その時、薄明りの中で
目があった。



〝お願い、タクミ・・・
 このまま会えなくなったら・・・
 やだ・・・〟


〝・・・・ゴメン、
 夏帆・・・〟


〝やだ!ゴメンなんて
 言わないでよ・・・〟


〝でも、俺今彼女いるし!!〟


〝分かってる!!!
 分かってるよぉ、そんなの!!
 
 それでも・・・
 それでもいいから・・・っ・・〟


もう、何だっていい。
タクミを繋ぎ止めれるなら。

ズルくたって、いい。




〝お願い・・・・・
 
 ・・タクミぃ・・・・・・〟


また、涙が出て
それを拭おうとした。


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