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もしも、君を愛せたならば

第21章 同窓会

タクミは、
ぼんやりとした明かりの
ルームランプをつけると
タバコに火をつける。

ベッドの位置も、カーテンの色も、
タバコの銘柄も。

付き合ってた頃のまんまだった。



私は堂々とベッドに腰掛けて
崩れたメイクと髪を気にした。


〝ったくもー、
 ホンっト世話が焼けるなぁ、
 お前って〟


やっと笑った。


〝・・・だって・・
 タクミが・・・〟


今まで、
追いかけるのは苦手だった。

けど、もうこの際、
とことん正直に追いかけて、
気が済むまで好きって言おう、

私はそう思った。

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