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もしも、君を愛せたならば

第21章 同窓会

30分位経った頃、
座敷の扉が開いた。


〝ちーッス!!!〟


そこには、タクミがいた。
一瞬、私に目を合わせたかと思えば
すぐに目を逸らされて、
男子の中に混じった。


〝夏帆!ほら、来たじゃん!!〟


〝っ・・う、うん〟


〝大丈夫!!
 それとなく、タイミング作るから!〟




そして、さらに一時間ほど経つ。
タクミは、ずっと男子と話してた。
一度も、私の方は見なかった。

何度か、視線を送ったけど
どうやらわざと
目を合わさないつもりのようで、
私は、もどかしくて、切なくて、
胸が苦しかった。

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