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もしも、君を愛せたならば

第4章 わが子

〝遥斗~帰ろうか!〟

隅で寝かされた
次男の遥斗を
私は屈んで抱っこした。

〝ん~・・・ママ~〟

少し熱い。
子供を触っただけで
どれくらい熱があるか
大体わかる。

今から病院じゃ
間に合わないなぁ。
明日は休まないとな・・・

病院は明日にして、
もう今日はゆっくり帰ろう。

4歳の遥斗を抱っこして
その隣に長男の隼斗を歩かせる。

でも、

〝ママ、重いの、
 かわいそうだから!!〟

と、熱があるのに
遥斗は歩いてくれた。

〝ごめんね、遥斗・・・〟

私はそういうと
内心ホッとしながらも
また歩き始めた。

〝遥斗も立派になったもんだな!〟

と、長男の隼斗が
真剣な顔で言う。

それがおかしくって
私は疲れが飛んだ。

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