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もしも、君を愛せたならば

第19章 無性に

〝あ゛ーーーーっもーッ!!
 何だよ姉貴ぃ!!!〟

俺は一気に階段を下りる。

〝いや、アンタ、
 何キレてんの?
 今から母さんと出かけるから、
 夕食冷蔵庫にあるよって・・・〟

〝あーそーかよ!!
 黙って行けよ、ったく!!!
 忙しーんだよ!!!〟

〝なぁにー??
 変な子!!〟

俺は、姉貴たちを追い出して
玄関の鍵を閉めると
一息ついてまた部屋に戻った。



バタン!!!

〝あ、お出かけー??〟

亜矢がいた。
当たり前なんだけど。

俺は、息を切らしてるのが
自分で恥ずかしくなって、
苦しいのに、
また亜矢にキスした。

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