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もしも、君を愛せたならば

第19章 無性に

ガチャっ


亜矢と一緒に
玄関のドアまでやってくる。

いつも誰もいないこの時間。
玄関の鍵が開いている。


〝あれ?
 今日は開いてるねっ!
 おっじゃましまーす♪〟


玄関には、
姉貴とババアの靴がある。

亜矢をどーにかしたい俺は
愕然とした。


〝あっれー??
 お帰りー亜矢ちゃん!!
 今日はおうちデート?
 変なこと、
 されないようにね~っ!〟

〝もー亜矢ちゃ~ん、、
 聞いてよ~、
 お父さんたらねぇ~〟


リビングには案の定
姉貴とババアがいて、
亜矢はそっちに足をむけた。


〝ちょっ、亜矢!!
 ここはいーから、上ッ!!〟

〝えー?
 なんでー?ケチ!!〟


ケチ?
俺が?わかんねぇ。

俺は、
亜矢を強引に
部屋へ押し込んだ。





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