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もしも、君を愛せたならば

第17章 シンと和也

俺は、
和也のクラスの5組に逃げ込んで
未だに手作りの母親の弁当を
人目を気にして広げた。

〝お!!
 相変わらず弁当!!
 
 しっかし凝ってるねー
 おばちゃんの弁当!
 おい、今日の卵焼き、
 ハート!!〟



〝うるせーよ!!
 これ高3の弁当じゃねーよ。
 聞かねぇんだよ、
 あのババア〟


すると和也は
思いっきりパンを頬張り
小さめの声で言った。



〝で?何お前、
 
 綾瀬ミナと隣なワケ?
 いーね~っ、ちきしょー〟



〝は?興味ねーし。
 俺は亜矢いるし。
 
 香水くせーし〟



〝勿体ねぇー!!
 俺と変われよ!!
 俺も匂い嗅ぎてー♪〟


〝いや、嗅いでねーし!
 変態かお前は!!〟




和也は、女と全然続かない。
彼女が出来ても、すぐに遊んで
ソッコーでフラれる。

まぁ、
近寄る女自体も、

遊びなんだろーけど。

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