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もしも、君を愛せたならば

第17章 シンと和也

〝ねー矢島クン、
 矢島クンって彼女いんの?〟


突っ伏したままの俺に
また話しかけてくる。

眠い俺は、突っ伏したまんま
テキトーに答える。


〝だったら何ー〟



〝別にっ♪
 
 カッコいーのに、
 いっつも男の子と一緒だし
 いないのかなぁ~って〟



〝お前にカンケーねーよ〟



その後
返事は無かったけど
俺は見向きもせず
授業まで寝た。


気づいたら
数学の授業が始まるとこだった。

数学は、また工藤だった。

俺は、
工藤に面白おかしく起こされて、皆に笑われる。


ふと隣に目をやると
隣の女も
クスクス笑ってた。


ああ、


見たことある。


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