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もしも、君を愛せたならば

第17章 シンと和也

俺は、どういうわけか、
勉強だけは出来た。

いくら授業をサボっても
工藤の補修をテキトーに受けて
大学生の姉貴に聞けば
テストはチョロかった。



姉貴は派手だけど
ソコソコ頭のいい大学で
亜矢と気が合った。

俺がいない間に
二人して買い物に行ったり
カラオケに行ったり、
一人っ子の亜矢は
それを喜んでいた。


母親も、
よく喋る亜矢の事を
気に入っていて、
俺の部屋に上がってこ来ずに
リビングで女3人集まって
喋り続けている時もあった。


何を話しているのか
聞き耳を立てると、
付き合うきっかけは
何だったとか、
俺がどうとか、こうとか、
亜矢の胸がやたらデカイとか、
そんな事ばっかだ。


まぁ、亜矢は楽しそうに
いつも笑ってたから、
それで良かった。

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