
もしも、君を愛せたならば
第16章 好き
「・・・
シン・・・
ゴメン・・・なさ
うッ・・・・」
シンは、
ギュッとしたまま
聞いてきた。
「なぁ亜矢、
俺のこと、好き?」
そう聞かれて、
暫くして頷いたら、
今度はキスされた。
「・・・・ンッ・・・」
「ちゃんと、
答えて?」
それだけ言って
またシンはキスする。
「・・・・ハァ・・ッ・・
・・・や・・・」
「早く。
なぁ、好き?」
「ん・・・ッ・・・・
・・・・・
・・・シン・・・」
シンの部屋の壁に追いやられて
逃げ場はなくって
何度もキスされる。
今すぐ、
好きって言いたいけど、
シンの甘いキスが欲しくて
言えないでいた。
