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もしも、君を愛せたならば

第14章 亜矢の恋

〝あれー?シン、
 まーた女泣かしてるー?〟


〝矢島ー!!
 今度は一年?
 たいがいにしとけよー!!〟


〝あー?
 
 ・・・ったく、ウゼーな!!!
 ち、げーよ!!!バーカ!!〟



お昼休みのせいで
誰かが通る度に、
私と先輩はジロジロ見られた。


〝ほらーオマエ
 
 もう泣くなって!!!
 俺が悪いみてーじゃん!!〟


〝うっ・・・
 
 ゴメっ・・なさっ・・〟


〝あーーーーーもーっ!!
 泣いてもいーけど、
 ここはやめろ!!!
 こっち来い!!!〟


そう言って、
先輩は私の手をグイっと引いて
校舎の外まで走らされた。

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