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もしも、君を愛せたならば

第14章 亜矢の恋

私は、
普段の先生のお説教より、
おかーさんのお説教より、
先輩の言葉のが、ずっと身に染みた。


突っぱねるのはやめて、
今朝のことにお礼を言った。


〝先輩、
 
 ・・・ありがと。
 
 助けてくれてっ・・・
 うっ・・ううぅ~・・・

 ホントにっ・・・

 ありがと・・・うっ・・〟


グシグシと泣く私に
先輩は戸惑った。



〝まぁ、あれだって。
 アイツは前からウゼーし
 日頃の恨みも晴らせてスッキリよ。

 でも、そのー・・・

 アレだよな。

 もーちょい早く
 助けてやってもヨカッタな。

 三浦チャン、
 よく頑張りマシター〟


そう言って、
またポンポンと頭を撫でた。



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