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もしも、君を愛せたならば

第13章 亜矢とシンのはじまり

〝水野先生!!
 どうかされました???!!〟


間もなく、
保健室の先生が駆け付けた。

その後に、矢島先輩の担任の
工藤が駆け付けた。



〝いやー、
 ちょっとコイツと隠れて遊んでたら
 水野に見つかっちゃって!!
 指導されてマシタ~。

 センセー、ちょ~こえーよ。
 馬鹿力で鍵までぶっ壊すんだからよー〟


私と水野は唖然とする。


〝もうっ、
 水野先生ったらぁ、
 矢島クンの言ってること、
 ホントなの??
 もう少し落ち着いてくださいよ?〟


〝あ、
 ああ・・・〟


保健室の先生は、
そう言いながら、
私のシャツを整えた。


すると工藤が、
床のタバコを拾って言った。


〝おい、矢島!!!
 このタバコはお前か?
 まーた停学くらうぞ?〟


〝は?
 意味わかんねー。
 これ、水野んだろ?
 
 ・・・なぁ?
 センセー?〟



矢島先輩は、
水野に向かって言った。



〝あ・・・ああ、
 そうだ・・・〟



〝ダメだろ?センセー。
 タバコは灰皿に!だろ~?〟



水野は悔しい表情で黙る。



先輩の担任の工藤が言った。


〝と、とにかく、
 矢島!お前は職員室に来い!
 三浦!お前もだ。
 
 ったく、毎度毎度、
 いい加減にしろっ!!〟


〝だってさ~。
 おいでー〟



矢島先輩は
私にヒラヒラと手招きしながら
工藤の後ろに付いて
ペタペタと職員室へ向かった。


私もとっさに、
その後を追いかけた。





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